シェンムー カウントダウン

今日は、少しコメントを眺めていた。

シェンムーは、一部の家族・夫婦に不和を作り出したらしい。また、1万ドルから資金を引き揚げた人達が複数。トロールとののしる声が上がる。

でも、それはすぐに埋まる。/* Crazy how quickly that dinner and jacket went after becoming available.*/


14年の時の流れ。

そりゃみんなその分、歳をとる。ゲーム以外に必要になるお金だって増える。 ゲームにだけ金をつぎ込めるわけじゃない。そして、それでも「1000万ドルまで行けば、完全版のシェンムー3が ・・・」、と夢見る人も後をたたない。

350万ドル。スキルツリーは目の前。

到達か? いや誰かが1万ドルの提供を引き上げた ・・・ また枠が埋まったぞ!

繰り返される歓声と失望と。

だが、1万ドルは29ドルの300倍でしかない。少数の人間の嫌がらせで「350万ドル」の夢を壊す事は出来ない。


さてでは今日は全体の割合ではなく、コメントを読んでみましょう。キックスターターには既に1万件を超えるコメントが投稿されています。


おや? 「何で日本からの支援が少ないのか?」 といぶかる声があります。

それは多分私達がKickstarterを使用する習慣を持たないから。そして日本語の支援ページが醜悪だから。日本のファンが支援を渋っているのではなく、その方式では支援がしづらいのだと私は考えています。

日本のファンも「アマゾンで先行予約」なら、お金を払い込むと思うんですがね。


また「個人的に手に入れられる報酬として、多様さが欲しいな」という声も聞こえます。

その意見には完全に同意。もっと多様なボーナスがあれば、「ゲーム代金+自分の想い出へのプレゼント」として、付加部分に余分の支払いをするファンは多い事でしょう。そりゃ今日が日曜だから、日本のスタッフもお休みなんだよ、となだめる声も出ています。

双方向性が確保されている世界では「反応の迅速性」も熱気をとどめておく為の必需品です。頑張れ!という声援を途切れさせない為にも。


なぜSONYは開発資金を提供すると表明しないのか?という声もあります。 

これは難しい部分です。彼らはプラットフォームとしてPS4を約束しましたが、シェンムーは外部のソフトです。他のたくさんの人気ソフトと同様に。新作の発表の場を提供しただけでも、十分な好意だろうなと思います。


そして、鈴木氏はこれは小さなプロジェクトなので、超大作のレベルでは作れない、と既に発言しています。また、「マリオはポリポリしてるけど、それでゲームとしての魅力が減るわけではない」、という指摘もしています。

お金が増えたら、その分手をかけられるところが増えるという事で、集まった金額の中で最善を目指すというのが、彼が持っている答えのようです。


でもねえ。自分が一番大事だと思っているジャケットを手放して、資金の獲得を目指しているのだ、という彼の言葉は、より多くの人達にゲームの魅力を届けようとする熱心なファンの声と合わせて読むとなかなか感じるところがあります。

プレイ動画のアップロードや、露出を増やすための作戦会議やら(まず今のプレーヤーたちに知ってもらう所から説明が始まるのが辛い所)。14年の空白を乗り切って「3」を獲得した熱心なプレーヤー達のゲームに対する愛情が熱いです。

ファンアート、水彩画がありました。14年の間、次の作品を待ち続けた人が書き上げた俺のシェンムーです。こんな風に待ち望まれているゲームが期待を裏切らない様に願わずにはいられません。/* ほれ担当者。さっさと350万ドルを消さんかい。時差はあるが、PRに参加するボランティア募集位しても罰は当たらんと思うぞ。*/


現在の出資者は4万3670人。もう350万ドルからの後戻りはありません。でも14年の空白は、シェンムーというゲームを「名前を聞いたことが無いゲーム」にしているようです。さて、それは「懐かしさの為のトロフィー」なるのか、それとも「新しく出会うゲーム」になるのか ・・・ 資金募集の日々にはまだまだ先があります。

ゲームが完成する予定の2017年の暮れに何が起きているのか。楽しみでもあり、不安でもある、というのがファンたちの本音かもしれませんね。