2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

米国のエボラパニックは鎮静化したのか?

さて。クレイグ・スペンサー(Craig Spencer)医師は、無事に退院し、米国内にエボラ出血熱の患者は一人もいない状態に戻っています。参考記事:スペンサー医師のエボラ治療を振り返るそして、その静かな静かな「米国でのエボラパニックの終わり」が記事にな…

「適度な飲酒」が有益なのは、一部の人だけ

酒というものが「百薬の長」であるのか「悪魔の飲み物」であるのかは、実はその人の遺伝情報による、という研究結果が発表されています。Moderate Drinking is Healthy Only for Some People OCT 23, 2014 http://www.sahlgrenska.gu.se/english/news_and_ev…

スペンサー医師のエボラ治療を振り返る

退院までのカウントダウンは無事に進行し、ギニアでエボラウイルスに感染し、米国に帰国後にエボラ出血熱を発症したクレイグ・スペンサー(Craig Spencer)医師が、11月11日、無事に退院しました。退院を祝って、恒例のまとめを提供します。この記事の続きを…

資料:ファビピラビルが「エボラ治療薬」認定?

共同通信が、「アビガン」、エボラ薬1号か 来年1月承認の可能性、という記事を出しました。内容は、富士フイルムホールディングスの中期経営計画発表の席で、「間もなく開始される予定のギニアでの臨床試験の実施後に、当局が迅速に審査を行い、1月にエボ…

クレイグ・スペンサー医師 間もなく退院

ニューヨーク市のベルビュー病院は、間もなくクレイグ・スペンサー(Craig Spencer)医師が隔離から開放される、と発表しました。記者会見が設定される事になっています。NBCのヘッドラインも味わい深く「米国で最後のエボラ患者が治癒した」になっていまし…

「エボラにも絆創膏は必要さ」

「Band Aid」 「Do They Know It's Christmas?」 それが、この記事のキーワードです。 それ、何?という人も多いかもしれません。それが初めて姿を現したのは、今から30年前ですから。あれから30年が過ぎていたことを認識して、まず驚きました。この記事の続…

マリでのエボラ出血熱患者の報告はない

マリでは新規のエボラ出血熱患者は、現時点で(11月10日)報告されていません。西アフリカで、現在エボラ出血熱という災害に見舞われている国に隣接している「マリ(mali)」という国では、ギニアから入国した2歳の幼児がエボラ出血熱を発症し、しかも、ギニ…

フランクフルト大学病院の患者が回復した

週末に臨時作業員に狩り出されていた間に(文字通り猫の手も借りたい状況になっていた)、ドイツのフランクフルト大学病院(University Hospital Frankfurt)に入院して治療を受けていたエボラ出血熱患者の容体が好転した、という報道が出ています。この人は…

リベリアで高度治療ユニットが稼働する

VOAが、リベリアで米軍が建設していた「医療従事者の治療の為の、高度治療ユニット」が完成し、運用が始まった事を伝えています。US, Liberia Open 1st Ebola Treatment Unit for Health Workers November 07, 2014 http://www.voanews.com/content/us-liber…

ダラスはエボラを追い出した

「本日ダラスはエボラを追い出した事を宣言します。」エボラ出血熱という厄災に見舞われたダラスの街は、全ての感染可能性を持った人達の「21日間」のモニタリングが終了し、エボラの無い街に戻りました。WHO的には、「あと21日たったらエボラフリー」ですが…

ギニアでの臨床試験が間もなく始まる

11月も中旬に入ろうとしていますので、そろそろフランスがギニアで開始しようとしている、「エボラ出血熱の臨床試験」についておさらいをしておきましょう。まず、実験はギニア政府とフランス政府が共同で行う形になっていて、フランスのCEAが開発した15分間…

リベリアでのエボラ感染の減少は本物

WHOは、11月の4日現在のエボラ出血熱の感染者は1万3268人。死者の累計は4960人に達したと発表しています。依然として「エボラ被災地」の現状は深刻です。でも、「リベリアでのエボラ感染は減少してきている」という発言がありました。報告しているのは国境な…

日本で「エボラ出血熱疑い」が出た 3例目

エボラ出血熱流行国からの入国者での3例目の疑い事例です。一応情報が出ていたので、メモ書きしておきます。 11/08:国立感染症研究所で行われていた確定診断で、エボラウイルス「陰性」が確定しています。 2014年11月7日。午後11時半頃。この記事の続きを読…

日本で「エボラ出血熱疑い」が出た 2例目

エボラ出血熱流行国からの入国者での2例目の疑い事例です。一応情報が出ていたので、メモ書きしておきます。 11/08:国立感染症研究所で行われていた確定診断で、エボラウイルス「陰性」が確定しています。既に退院したという情報が夕方にでました。 2014年1…

若い人達のほうがエボラ生存率が高い

シエラレオネで、100人の患者を対象にして行われた研究によって『生存の可能性が高い』事に影響する要因が明らかになっているそうです。記事の題名は、「若い患者のほうがエボラ出血熱での生存率が高い」 ・・・ えっと、それエボラに限った事じゃないと思い…

私はエボラ患者の治療を引き受ける

この記事は、米国の看護師Amber Vinsonさんのインタビュー記事です。"I'm Not Careless": Ebola Nurse Amber Vinson Defends Flying November 6, 2014 http://www.nbcdfw.com/news/health/Dallas-Nurse-Amber-Vinson-to-Appear-on-Today-281728841.htmlVinso…

「フォックスがエボラ報道止めるってさ」

フォックスニュースが、エボラ報道について、“Our Work Is Done”と宣言しました。「我々の仕事は終わった」宣言です。10月には、米国でエボラ出血熱の患者が複数確認される非常に慌ただしい事態が生じていました。そういう状態で、エボラウイルスについての…

スペンサー医師は、バンジョーをつま弾いている?

クレイグ・スペンサー医師は、ギニアでボランティアとして働き、その際にエボラウイルスに感染したと考えらえています。米国に帰国した際の空港での検疫の時点では無症状だった為に、感染は感知されず、入国後にニューヨークでエボラ出血熱を発症しました。1…

スペインの看護助手が退院した

リベリアでエボラウイルスに感染した神父様達の看護に携わり、その過程でエボラウイルスに感染したスペインの看護助手、テレサ・ロメロ(Teresa Romero)さんが、カルロス三世病院を退院した事が報じられました。2014年11月5日です。この記事の続きを読む

オーストラリアはシエラレオネを支援する

オーストラリア ・・・ その国は、先日エボラ出血熱の流行国だとWHOが認定した西アフリカの3国に対して、入国を制限するという事を10月27日に発表しています。モリソン移民・国境警備相は、「新規のビザの発行の停止」、つまりオーストラリアに入国する為に…

ボブとアンジーの展開レシピ

料理レシピの老舗といったら、「ボブとアンジー」もはずせません。もともとはガス会社のレシピサイトだったこのサイトは、栄養士さん達による栄養バランスに配慮したレシピと「お薦めの献立」が特徴です。管理栄養士の小島美和子先生が「リメイク」をテーマ…

今日の料理の展開レシピ

NHKのみんなの今日の料理が、2013年のテキストの一部を公開していました。ちょうど材料を無駄にしない「保存」・「冷凍」・「料理の展開」のレシピがあったので、まとめてあります。 今食べる分の料理 今食べる分をリメイクする料理 余分な材料を保存する為…

牛乳を多く飲むと骨折が増える?

牛乳を大量に飲む事は健康に悪いかもしれない。骨折も増えるかもしれない。先日報道されたぎょっとするようなニュースですが、この論文を発表したスウェーデンのウプサラ大学(Uppsala University)のKarl Michaelsson教授のインタビューが出ていました。既…

スペインの看護助手が「通常の病室」に移された

スペインで、リベリアでエボラウイルスに感染した神父様達の看護に携わり、その過程でエボラウイルスに感染した看護助手のテレサ・ロメロ(Teresa Romero)さんが、カルロス三世病院の普通の病室に移った事が報じられています。エボラ出血熱患者の治療につい…

国連職員、エボラ感染でフランスに搬送

フランスの保健省の発表。 国連職員 性別不明 フランス市民ではない 11/1に搬送された 治療が行われているのはパリのフランス軍病院 プライバシー保護の為、情報は提供されません。この記事の続きを読む

クレイグ・スペンサー医師は「安定」

国境なき医師団のボランティアとしてギニアでエボラ出血熱の治療に携わり、不幸にしてエボラウイルスに感染して米国内で発症したクレイグ・スペンサー(Craig Spencer)医師は、現在マンハッタンにあるベルビュー病院(Bellevue Hospital)に入院しています…

看護師の自宅隔離は却下された

西アフリカでエボラ出血熱の感染者の治療に携わり、米国に帰国した看護師「Kaci Hickox」さんの受難については、ある米国人看護師の隔離という記事でも少し触れました。彼女は、米国の空港に到着した際に、問答無用で「強制的に隔離された」事に立腹していま…

クレイグ・スペンサー医師は、重篤だが安定

国境なき医師団のボランティアとしてギニアでエボラ出血熱の治療に携わり、不幸にしてエボラウイルスに感染して米国内で発症したクレイグ・スペンサー(Craig Spencer)医師は、現在マンハッタンにあるベルビュー病院(Bellevue Hospital)に入院しています…

[資料]感染症指定医療機関の指定状況

特定感染症指定医療機関 : 3医療機関(8床) 海外からの入国者の新興感染症にも対応し高度な治療を行う 「大きな空港の近くに位置している」 . 病院名 病床数 所在地 成田赤十字病院 2床 千葉県 独立行政法人国立国際医療研究センター病院 4床 東京都 りん…

資料:エボラ出血熱の症状は遺伝子が左右している

日本語記事が出ていました。エボラ熱症状、遺伝子で差 日本人研究者らマウス実験で発見【ワシントン共同】エボラ出血熱のウイルスに感染すると激しい症状を示して死ぬマウスと、死なずに回復するマウスとを比べると、肝臓や脾臓で遺伝子の働きが異なっている…