2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

シエラレオネの埋葬労働者ストライキ

ストライキというのは、労働者にとって「仕事を放棄する」という、最終的な抵抗手段ですが、「遺体を埋葬する労働者」がそれを実行した場合、非常にやっかいな状況が出現します。現在シエラレオネ(Sierra Leone)で起きているような。この記事の続きを読む

WHO:マリのエボラ出血熱は8事例

WHOがマリ(Mali)のエボラ出血熱の状況について報告をだしました。新たに2人がエボラ出血熱だと診断されています。Mali confirms 2 new cases of Ebola virus disease 25 November 2014 http://www.who.int/mediacentre/news/ebola/25-november-2014-mali/e…

イタリアのエボラ患者は入院した

この記事は、病院の会見を受けて更新されました。 イタリア人医師がエボラ治療の為ローマへ移送の続報です。この記事に関する追加情報(2015年5月13日作成) 2015年5月のイタリア人エボラ出血熱患者の話を探している場合、記事はイタリアで第二のエボラ患者…

イタリア人医師がエボラ治療の為ローマへ移送

新しい欧州の治療患者は「イタリア人医師」に更新されました。現地イタリアの報道によると、この男性はシエラレオネ(Sierra Leone)でエボラウイルス陽性が確認されました。イタリア語は読めませんので、詳報はBBCを待つという事で、まずイタリアの現地紙が…

フランスのエボラ患者が治癒した

・・・ フランス ・・・ 国境なき医師団の看護師は随分前に退院したはずだよね、と思った人もいるかもしれませんが、今回の報道はフランスで治療を受けていた「国連職員」が無事に治癒して退院した、という話です。名前は言うに及ばず、国籍、性別、年齢も一…

エボラ臨床試験の実施手法

先週、ランセット(The Lancet)に、西アフリカで行われるエボラ出血熱の臨床試験についての記事が掲載されています。国境なき医師団(Médecins Sans Frontières:MSF)の治療施設で実施される今回のエボラ出血熱の為の臨床試験については既に何度か取り上げて…

マリで新たなエボラ出血熱患者が発生した

アフリカのマリという国では、隣国のギニアから「腎臓疾患」の治療の為に首都バマコにある診療所にやってきた、イスラム教の宗教指導者(グランドイマーム)が、実際にはエボラ出血熱患者で、認識がない状況で治療が続けられた為に、国内での感染が拡大して…

「Googleを分割せよ!」

ネタ元は「guardian」ですが、これは本当に欧州議会で決議されています。これは突然でてきたものではなく、既に係争中の「独禁法訴訟」の続きなのですが ・・・ 分割 ・・・European parliament set to call for break-up of Google in antitrust case 21 No…

キューバ人医師がスイスに到着した

シエラレオネ(Sierra Leone)でエボラ出血熱の治療に携わっていたキューバ人のフェリックス・バエズ・サリア(Felix Baez Sarria)医師は、WHOの手配によってスイスで治療を受ける為に搬送され、無事にジュネーブに到着し、特別装備の救急車によってジュネ…

エボラ出血熱での最悪のシナリオは消えた

Foxが、エボラ出血熱の流行の現状について、「世界が西アフリカに目を向ける前に」想定されていた最悪の事態は起きないだろう、と米国疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)が考えている、と伝えています。CDC chief dro…

マリのエボラ出血熱死者は現在5人

WHOが、マリ(Mali)でのエボラ出血熱についての評価レポートを出しています。Mali: Details of the additional cases of Ebola virus disease 2014年11月20日 http://www.who.int/mediacentre/news/ebola/20-november-2014-mali/en/ 2014年11月20日の時点で…

デュシェンヌ型筋ジストロフィーでの心臓幹細胞療

筋ジストロフィーの患者で不足しているタンパク質が復元された、という報告が出たのは8月20日の事でした。まだ、人間での初期段階の小規模実験の結果で、「治療効果が得られる可能性がある」でしかない段階なのですが、ほんの少しの光だとしても、こういう情…

キューバ人医師がスイスでエボラ治療を受ける

キューバは、今回の西アフリカでのエボラ出血熱の感染拡大という事態での医療支援の為に、100人を超す規模の医療団を送り込んでいます。そして、非常に残念な事ですが、初めてのエボラウイルス感染者が出ました。Doctor becomes 'first' Cuban diagnosed 19 …

ウイリアム・プーリー氏はフリータウンにいる

ウイリアム・プーリー(Will Pooley)という名前を、あなたはまだ覚えているでしょうか?プーリー氏は、英国の看護師です。彼は、看護師として働いていたシエラレオネ(Sierra Leone)という国で、エボラウイルスに感染し、空軍機で英国本土に運ばれ、治療を…

インドが「エボラ治癒者」を隔離

ええと ・・・ まず確認です。現在インドで隔離されているのは、「エボラ出血熱患者」、「エボラ出血熱疑い患者」、「エボラ出血熱患者との接触が疑われている人」のいずれでもありません。エボラ出血熱「治癒」者、つまり元患者です。なんでまた、という話…

マリの健康観察対象者は現在552人

前回の、マリのエボラ感染が拡大している、という記事は、マリ(Mali)の首都の診療所に入院していたギニアの男性が「エボラ出血熱」患者で、その事が認識されていなかったために、マリの首都で小規模な流行が起きている可能性が高い事を伝えていました。VOA…

Salia医師は助からなかった

どんなに高度な治療施設があり、どんなに腕の良い医者がいても、疾患が完全に制圧できるわけではありません。特にエボラ出血熱では病状が進んで「身体の組織がエボラウイルスに破壊された程度が大きくなっている」段階では、命を助ける事は難しい、という事…

Salia医師の「エボラ陰性」は偽りだった

ワシントンポスト紙が、今回の非常重篤なエボラ出血熱患者マーティン・サリア(Martin Salia)医師のシエラレオネでの感染時の状況について伝えています。A doctor’s mistaken Ebola test: ‘We were celebrating. . . . Then everything fell apart’ Novembe…

[資料]Band Aid 30 lyrics

新しい、エボラ対応の「Do They Know It's Christmas? 」が録音されました。この楽曲は今から30年前のエチオピア飢饉の救済の為に作られた曲ですが、詩は「エボラウイルス災害」の為に一部が変更されています。この記事の続きを読む

Salia医師の状況は厳しい

シエラレオネで外科医として働いていたシエラレオネ市民で米国永住権者であるマーティン・サリア(Martin Salia)氏は、土曜日に米国に到着し、即座にネブラスカ医療センター(Nebraska medical center)に運び込まれました。この記事の続きを読む

Martin Saliaは、なぜシエラレオネにいたのか

シエラレオネから、「エボラ出血熱を発症した外科医」が米国に搬送される、という事が報じられて以来、様々な情報が流れています。あまりに多いので、メモをまとめました。病状についてはっきりしているのは、彼が既に発症から時間が経過していて、これまで…

外科医がシエラレオネから米国に搬送された

この記事は、米国のエボラ治療は続くの続報になります。先日来、米国で動向が連日報道されている「シエラレオネ出身の米国永住権所持者(配偶者が米国市民)」である外科医の男性、マーティン・サリア(Martin Salia)医師が、土曜日の午後に米国に到着しま…

食事指導も「遺伝子データ」で?

人間の遺伝子の解析は、解析にかかる費用が比較的安価になった事もあって、疾患への対応を初めとして、様々な分野での利用が行われるようになっています。そして、この話は「健康的な食事の為の栄養指導」を、遺伝子情報に基づいて行ったら、結果が良好だっ…

マリのエボラ感染が拡大している

マリで、エボラ出血熱の第二感染事例が報告されたばかりですが、それは小規模な流行の様相を呈しているようです。参考記事:マリでエボラ出血熱の2例目が発生WHOが現時点で確認しているマリの「エボラ出血熱死者」は3人ですが、既にエボラウイルス試験で「陽…

疾患と薬物の予防投与

予防投与という考え方は、ウイルス性の疾患などで例えば「危険なウイルスへの感染が疑われる場合に、万が一感染しても発症を防ぐ・軽症化をはかる」、といった目的で、有効性が期待できる薬物を「発症前の段階」から服用する、というものです。ウイルスが増…

米国のエボラ治療は続く

ニューヨーク市でクレイグ・スペンサー(Craig Spencer)医師が「エボラフリー」の認定を受け、米国が再びエボラ患者ゼロの国家に戻ったのは、11月11日のことでした。参考記事:スペンサー医師のエボラ治療を振り返るそしてどうやら、その静寂は長くは続かない…

誰がエボラ患者を介護する?

マリで、エボラ出血熱の第2事例が見つかり、接触者の隔離や所在の追跡が始まった事は既に報じられています。迅速に感染者地接触した可能性、つまりエボラウイルスに感染し、潜伏期間にあるかもしれない人達を特定して、隔離ないしは健康監視を行う ・・・ ま…

エボラ出血熱臨床試験 続報

このBlogは2015年6月に引っ越しました。引っ越し先は「あらかるとの記事置場」です。 国境なき医師団(Médecins Sans Frontières:MSF)が発表した西アフリカでのエボラ臨床試験について、より詳細な内容が出てきていますので、追加ではなく別記事にします。…

国境なき医師団は3種類の治療法を試す

国境なき医師団は、医療ボランティア団体です。これまでその団体は、治験に協力した事はありませんでしたが、今回の大規模なエボラ出血熱の流行に直面して、運営する治療施設で治験を行う、という決定を下しています。選択の基準が、「多くの人達に使えるも…

マリでエボラ出血熱の2例目が発生

マリ(Mali)は、隣国であるギニア(Guinea)と長い国境を接しているアフリカの国家です。先日、ギニアから入国した2歳の幼児がエボラ出血熱を発症したことが明らかになり、WHOやCDCの専門家達が支援にはいるなどして、感染の封じ込めに動いていました。現状…