2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

シエラレオネのエボラ出血熱は「過小報告」されている

非常に陰惨な状況が報告されました。現在、エボラ出血熱の患者の急増が懸念されているシエラレオネ(Sierra Leone)で、保健機関とWHOが首都から離れた地域であるKonoでエボラ出血熱の実態調査を行い、エボラ出血熱によって死亡した患者が、埋葬される事無く…

イタリア人医師の容体は更に改善

昨日、「人工呼吸器は使用していない」という情報が出た、イタリアの医師は「更に回復している」、と報道されました。昨日の状況:イタリア人医師は自発呼吸に戻った自発呼吸にもどり酸素マスクが必要なくなった状態で、治療を担当しているスタッフと話がで…

イタリアでエボラ迅速診断装置が開発された

ラザロ・スパランツァーニ(Lazzaro Spallanzani)は、現在シエラレオネでエボラウイルスに感染したイタリア人医師が治療を受けているイタリアの国立感染症研究所です。参考記事:イタリア人医師は自発呼吸に戻ったこの記事の続きを読む エボラ出血熱のその…

青色LEDには殺虫能力が有った

青色LED、つまり可視光に殺虫能力が有った、という報告が出ています。記事は、技術でも農業でもなく「医療」の話題にしました。東北大学農学部の堀准教授の研究グループが、「可視光」によって昆虫を駆除できる可能性がある事を発表しています。現在の「光を…

イタリア人医師は自発呼吸に戻った

最新の医療公告/* 17報になった */によると、イタリアのスパランツァーニ(Spallanzani)病院でエボラ出血熱の治療が続いている匿名の男性医師は、「現在、集中治療室で容体管理中」という部分は変わりませんが「人工呼吸器は使用していない」 ・・・ 自発呼…

イタリア人医師は「重篤」のまま

この記事に関する追加情報(2015年5月13日作成) 2015年5月のイタリア人エボラ出血熱患者の話を探している場合、記事はイタリアで第二のエボラ患者が出た、という記事になります。一人目の患者の情報はまとめ記事になっていますので、イタリア人医師の治療を…

ギニアにファビピラビル・アビガンが到着した

あまり大きく報じられる事はないのですが、西アフリカで行われる「実験的治療」の臨床試験も着々と進んでいます。12/16追記:臨床試験が開始されました。 ギニアで「ファビピラビル・アビガン」の臨床試験が開始された2015/08/15追記 このBlogは引っ越してい…

イアン・クロージャー医師は死の淵にいた

この記事は、エボラ出血熱の匿名医師は「危篤」だった、の別バージョンになります。語り手は、一人の英国人です。米国のエモリー大学病院医療センターで、エボラ出血熱の治療を受けていた3番目の米国人。長く「匿名の男性」として知られていた人が、 Ian Cro…

エボラ出血熱の匿名医師は「危篤」だった

エモリー大学医療センター(Emory University Medical Center)で治療されたエボラ出血熱患者は4人ですが、そのうち1人の名前は明らかにされていませんでした。今日、その人の情報が出てきています。治療を受けていたのは、シエラレオネ(Sierra Leone)のケ…

エボラ回復者サクラ医師 治療を語る

VOA(Voice of America)は、米国が海外向けに出している英語ニュースサイトです。海外に駐留している米国軍人や家族向けの記事があったり、米国の地方ニュースがあったりと、その記事は多彩ですが、時折何気ない顔をして、非常に興味深い記事を提供してくれ…

イタリア人医師は依然として「重篤」

先ほど、スイスのジュネーブ大学病院でエボラ出血熱の治療を受けていた、キューバ人のフェリックス・バエズ(Felix Baez)医師が無事に治癒して退院した事が伝えられています。参考記事:キューバ人医師 無事退院 この記事の続きを読む

キューバ人医師 無事退院

キューバの医療支援チームの一員として、西アフリカのシエラレオネ(Sierra Leone)で活動中にエボラウイルスに感染してエボラ出血熱を発症し、スイスのジュネーブ大学病院(Geneva University Hospital)で治療を受けていたキューバ人医師、フェリックス・…

エモリーは「医療従事者」を注視する

現在、米国の高度感染症指定病院の一つであるエモリー大学病院(Emory University Hospital)に、一人の米国人が入院しています。その人は西アフリカで働いていた医療従事者で、現時点では健康ですが、エボラウイルスに感染しているかもしれない、つまり「も…

イタリアの医師は重篤だが「安定」

重篤だが安定 ・・・ 聞き覚えのある言葉です。イタリアで初めてのエボラ出血熱患者になった男性医師は、現在「人工呼吸器」を使用している状態になっています。病状は、一時的に小規模な改善を見せた後に症状が進行し、「激しい嘔吐と下痢」が出ています。…

エボラ出血熱にも「治療手法」は存在している

ランセット誌に掲載された主張についての記事です.The Lancet: Basic medical care of Ebola patients is neglected and must improve PUBLIC RELEASE DATE: 4-Dec-2014 http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-12/tl-tlb120314.phpこれは、Dr Ian Rob…

WHO:エボラ出血熱の感染者の推移

WHOによると、現在のエボラ出血熱の感染者は1万7145人です。 WHOが今回発表した数字は、「11月30日」の時点です数字です。年末までには感染者は2万人を超えるでしょう。WHOによるエボラ出血熱の感染者数(疑い患者を含む)と死者数を一か月ごとにまとめてみ…

イタリアの医師は再び「発熱」 更新版

実験的薬物の投入によって「熱が下がった」とされていた昨日から一転して、非常に厳しい言葉が医療情報に出ています。参考記事:イタリアの患者の容体は改善昨日の段階での見出しは「改善・熱が下がった」だったのですが、実際には「広範囲の発疹、嘔吐、下…

イタリアの患者の容体は改善

現在、ローカル記事が続々と出ている所です。 見出しは「改善」です。状況は「昨日の午後に4番目の実験的治療が開始された。現在、患者の容体は若干改善した。」です。大幅に、目に見えて、といった文字があると安心なのですが、まだそういう記述はどの記事…

マリがエボラゼロに到達した

西アフリカにあり、現在もエボラ出血熱の流行が続いているギニアと長い国境を持っているマリでは、2014年の10月に隣国ギニアの2歳の幼児、70歳の男性という2事例のエボラ出血熱発症事例が発生しました。2歳の女児が国内で発症した第一事例は、接触可能性者か…

イタリアの患者の容体は更に悪化

現状:全身状態がさらに悪化 対処:4つ目の実験的治療の投入つまり、現時点での最後の米国人エボラ患者になっているクレイグ・スペンサー(Craig Spencer)医師の時と同様に「Serious」な段階に突入している、という事です。この記事の続きを読む エボラ出血…

イタリアの患者は再び「輸血」を受けた

スパランツァーニ病院の容体発表がありました。定例会見なので短報です。現在入院中の男性医師(家族の希望によって匿名)は、まずスペインのエボラ回復者である看護助手のテレサ・ロメロさんから提供された血液(たぶん血液製剤)の輸血を受けています。も…

エボラの現状は楽観できない

WHOが、西アフリカでのエボラ出血熱感染の拡大ペースが鈍化している、と発表しています。英文で記事が出たところで、このサイトには「エボラ出血熱の患者は、本当に減少しているのだろうか?」という検索が来ました。ちょうど良い機会ですから、その問いかけ…

イタリア人医師の症状が悪化した

この記事に関する追加情報(2015年5月13日作成)2015年5月のイタリア人エボラ出血熱患者の話を探している場合、記事はイタリアで第二のエボラ患者が出た、という記事になります。一人目の患者の情報はまとめ記事になっていますので、イタリア人医師の治療を…

キューバ人医師は「順調」に回復中

シエラレオネ(Sierra Leone)でエボラウイルスに感染して、スイスのジュネーブ大学病院(Geneva University Hospital) に搬送されたキューバ人のフェリックス・バエズ・サリア(Felix Baez Sarria)医師、43歳は、「順調に回復中」と報告されています。地…

マリで最初の「エボラ治癒者」が出た

朗報です。ギニアからの入国者に端を発したエボラ出血熱の小規模流行にみまわれていたマリ(Mali)は、11月28日に治療センターに入院していた患者が治癒した、と発表しました。マリでの初めての「エボラ生存者」です。エボラウイルスに感染した経過が、詳し…

WHO:エボラ出血熱の死者が7000人に近づいた

WHOによると、11月25日の時点で、エボラ出血熱の感染者は1万6169人、死者は6928人です。2日前の数字に比べて死者だけが一気に1200人以上増加しているという事ですが、続々と同じ数字が出ていますので、誰かが数字を読み違えた誤報、というわけではない様です…

イタリアのエボラ患者の容体は悪化していない

スパランツァーニの医師による記者会見が開かれました。連日の会見という事になっているようです。記者会見の詳細がありましたので、記事にしておきます。この記事に関する追加情報(2015年5月13日作成) 2015年5月のイタリア人エボラ出血熱患者の話を探して…

イタリアのエボラ患者が輸血を受けた

この記事に関する追加情報(2015年5月13日作成) 2015年5月のイタリア人エボラ出血熱患者の話を探している場合、記事はイタリアで第二のエボラ患者が出た、という記事になります。一人目の患者の情報はまとめ記事になっていますので、イタリア人医師の治療を…

キューバ人医師の容体が改善した

私は相変わらず熱でダウンしているのですが、シエラレオネ(Sierra Leone)でエボラウイルスに感染して、スイスのジュネーブ大学病院(Geneva University Hospital) に搬送されたキューバ人のフェリックス・バエズ・サリア(Felix Baez Sarria)医師、43歳…

エボラワクチンの開発を記事で振り返る

米国の国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)で行われている、「VRC 207」というエボラワクチンの「第一相(フェーズ1 Phase 1 clinical trials)」と呼ばれる試験の早期結果は、Green、良好な結果が得られていると報道されています。このワ…