理研、小保方氏に費用返還請求へ 近く決定

既に、窃盗や業務妨害などによる刑事告訴は見送られる事になる、という報道が出ていた小保方晴子という理研元研究員の「STAP」捏造事例での理化学研究所の対応ですが、毎日新聞が「費用返還請求」の記事を出しています。

STAP論文:小保方氏に費用返還請求へ 理研、近く決定
毎日新聞 2015年03月17日

 STAP細胞論文問題で、理化学研究所が論文の責任著者の小保方晴子・元研究員(31)に対し、英科学誌ネイチャーへの論文投稿費用などの返還を求める方針を固めたことが、17日分かった。近く理事会で正式決定する。 中略

 理研の規定では、不正が認定された人には、使用した研究費の全部または一部を返還請求すると定める。小保方氏は退職したが、理研在籍中に不正があったため、規定に基づいて返還を求めることが可能と判断した。

【大場あい、千葉紀和】
http://mainichi.jp/select/news/20150318k0000m040079000c.html

実際に認定されている「論文」の不正に関連して論文の投稿費用などを変換させる、という事になる見通しだと毎日新聞は伝えます。

「不正をした研究者には、費用を返還させました」という形式が整えばそれで済むようです。そういう組織に税金を投入する事に不安を感じる人は、決して少なくないだろうと思います。

小保方晴子以外の、真剣に研究を続けている理化学研究所の他の研究者達にも多大な影響が出た事件は、「不祥事を小さく見せよう」とする組織防衛の意識によって、最後までうやむやにされる模様です。