やっと作れそうだ

「 ・・・ 最初から言ってくれよ ・・・」

 一方。料理研究家達は、『STAP調味料が作れたかどうか報告する伝言板』というのを作って、互いに鍋の中身がどんな風になったのかを報告しあっていました。どんな特徴のある材料を使って、どんな風に作ったら、どんなものが出来たのか、をみんなで研究する為です。ところが、一番最初の「材料のお茶の実をお酢に漬ける」の段階で、みんな失敗してしまっているようだ、という事が明らかになってきました。

 「あのレシピ、ちょっと変なところがあるよね ・・・ 本当に作ったのかなぁ」、「きっと何か大事な事を隠しているんだよ」、といった声が料理研究者達の間でも大きくなってきた2月20日ごろには、『Nature』は料理レシピを無料で公開し、STAP調味料の成分表もだれでもみられる場所で掲示されるようになっていました。 そして、理研はやっと、「より詳しい手順やコツなどを追加した作り方の手引書」を公開する、と約束したのです。


 理研は、「新しい調味料が簡単に作れる、という言い方で誤解を与えてしまいましたが、どんな料理にも使えるSTAPを作るのは、他のものと比べてより簡単だ、というのが正しい言い方でした。単純にお酢を加えれば出来上がりという事ではありません。」と発表しました。

 小保方さんも「レシピのすべてを公開したわけではありませんし、作るための私だけのコツもあります」とコメントしました。


 
「待ち時間」

 「それなら、簡単じゃないよね。時間と材料のムダになるのだから、最初からきちんと作れるレシピを出してほしいよ。」と思った料理研究家たちも多かったかもしれませんが、「確かに料理には、細かいコツや適切なタイミングが必要だからね。まあ、そんなもんでしょう。」と思っていた人たちもいました。

 そして、詳しい作り方の」説明書が3月5日に公表されることになり、みんなが、その日を待つ事にしたのです。

STAP QUEST