要望と見解4

日本学術会議幹事会声明
「STAP 細胞事案に関する理化学研究所への要望と日本学術会議の見解について」

4.現在、研究不正に最も深く関わったとされる小保方氏が参加する STAP 現象の再現実験が始められ、関係者の懲戒については結論が先送りされると伝えられています。

しかし、この再現実験の帰趨にかかわらず、理研は保存されている関係試料を速やかに調査し、取り下げられた2つの論文にどれだけの不正が含まれていたかを明らかにするべきです。また、そこで認定された研究不正に応じて、関係者に対する処分を下すことは、この事案における関係者の責任を曖昧にしないという意味で重要です。関係試料の速やかな調査による不正の解明と、関係者の責任を明確にすることを要望します。


 小保方氏が参加する STAP 現象の再現実験については、中止せよとは言っていません。が、「まず、論文の膨大な剽窃(他人の文章を盗む事)、改竄(自分に都合よく結果を書き換える事)」などの不正を明らかにするように、と指摘しています。

 理研は「論文は取り下げられるので、調査は行わない」という言い逃れを延々と続け、残っていた試料の調査も拒否し続けてきました。また、論文が捏造された事実を「単なる不適切なデータ使用」に矮小化しようとしていた事も疑われています。

 その為、理研は保存されている関係試料を速やかに調査し、取り下げられた2つの論文にどれだけの不正が含まれていたかを明らかにするべきです。また、そこで認定された研究不正に応じて、関係者に対する処分を下すことは、この事案における関係者の責任を曖昧にしないという意味で重要です。関係試料の速やかな調査による不正の解明と、関係者の責任を明確にすることを要望します。という形で、時間稼ぎをしてうやむやにしようとしても無駄です。誰が何をしたのかをはっきりさせ、きちんと処分するように。という形で「何をすべきか」まで含む厳しい指摘をされる事になりました。

 一流の研究機関として、とても恥ずかしい、事、だと思います。



大事な文書は「普通のテキストで!」という常日頃からの主張に基づいて、これまでも日本学術会議やそれぞれの学会の声明はブラウザで読めるテキストとして転載してきました。なるべく多くの人達に読まれるべきだ、という考えに基づくものです。
以前と同様に、子供でも少し説明されればわかる様に、説明の文章とリンクをつけています。

続く
STAP QUEST