うやむやは、許しませんよ


日本学術会議 STAP問題調査し処分を
7月25日 15時33分 NHK

日本学術会議 STAP問題調査し処分を
日本の科学者の代表などで作る日本学術会議は、STAP細胞の論文の問題について、検証実験の実施とは関係なく不正の詳しい調査を行ったうえで、小保方晴子研究ユニットリーダーら関係者の処分を行うべきだ、などとする理化学研究所に対する声明を発表しました。

STAP細胞の論文の問題では、先月、理化学研究所の改革委員会が研究不正の再発防止に向けた提言をまとめていて、理化学研究所が今後、どのような改革を進めるのか注目を集めています。


こうしたなか、日本の科学者の代表などで作る日本学術会議は7月25日、理化学研究所に対する声明を発表し、「問題点を解明し対処できるかどうかは、今後の日本の科学研究の在り方に大きな影響を与える」と指摘しました。

そのうえで日本学術会議は、検証実験の実施とは関係なく不正の詳しい調査を行ったうえで、小保方研究ユニットリーダーら関係者の処分を行うべきだとしています。


また神戸市の「発生・再生科学総合研究センター」の解体を求めている改革委員会の提言に対する見解を早急に示すことを要望しています。


声明を出した日本学術会議大西隆会長は「理化学研究所は国民の視点に立って説明責任を果たしてほしい」と話しています。


内容を読むと
研究全体が虚構であったのではないかという疑念を禁じ得ない段階に達している」、「我が国の科学研究全体に負のイメージを与える状況」という強い言葉が並んでいます。


守るべきものは何ですか?

 ギルドについてでも説明しましたが、研究家ギルドが共有するもっとも大切なきまりは、「事実に真摯に向き合う」です。もう一度、同じことを書いておきます。

 仕事に誇りを持つプロの共同体であるギルドでは、それぞれのギルドごとに守ることが求められる規則がいろいろ決められています。でも。いろいろな研究家ギルドが共有するもっとも大切なきまりは、「事実に真摯に向き合う」かもしれません。それは科学の広野で真理の探索を行う研究家達にとって、とてもとても大切な事。

 ・・・そのきまりは、自分が立っている地面のようなものなので、改めて口にされる事はほとんどないのですが。

 今回出されたのは「あなたたちは、何が起きたのか、という事に真摯に向き合っていませんね」、というとても厳しい指摘です。それが出来ない人達は、もはや「科学者」ではない。



 日本学術会議は、内閣府の特別機関でもあります。
 当然ですが、文部科学省が指導する機関ではありません。その人達に真実に背くように命じられる権力者は、誰ひとりいません。だからこそ、自分で自分を律する覚悟が、求められる事にもなるのですが。


 こうして、引き伸ばしや矮小化を謀った結果は、酷いものになりました。4月の段階できちんと対処できていたら、と嘆く声が聞こえます。 さて、まだ時間稼ぎを続けられる、と思っているのかな?

STAP QUEST