瓜の蔓にはなすびは成らぬ

 話が少しめんどうになったので、一度まとめてみましょう。
 
 若山先生が話しているのは、3月5日の理研の発表の内容です。その時に、配られた作り方の手引きのなかに、「量産タイプのSTAP調味料には、お茶の実成分はぜんぜんありません」、という事が書かれていました。

 これは、実はレシピ公開直後から世界中の料理研究家達に疑問視されていた部分で、「レシピを読んでみたのですが、材料のお茶の実(Seeds of Tea)に由来する成分がこの調味料が画期的な事を証明する成分だ、とされているのに、出来上がった調味料でその成分についての分析結果が書かれていないのはなぜですか?」という声はレシピが発表された直後から出ていました。

 若山先生は、今は山梨という所にいます。理研の人ではないので、他の研究者達と頻繁に顔を合わせて話し合いをする事はありません。ですから、「量産型のSTAP調味料にお茶の実成分が含まれています」、と他の料理研究家から聞かされていたのに、3月5日のSTAP調味料の作り方を説明する為の記者会見の場で配られた『STAP調味料の詳しい作り方手引書』の中に、「お茶の実成分は含まれていなかった」と書いてあったのがショックだった、のです。

園都市のギルド長がそのことにふれています。

若山先生談『STAP細胞が出来た重要な証拠の1つである特定の遺伝子の変化について、論文発表前、研究チーム内では「変化がある」と報告され、信じていましたが、先週、理化学研究所が発表した文書の中では、変化はなかったと変わっていたということです ..』

これってTCRのことだろうか?やっぱり若山先生はTCRの重要性をわかっていたんだ。

再構成があると知らされていたらそれはT細胞からSTAP幹細胞ができた、という直接証明なので揺るぎない自信をもてるわな。では誰がそう伝えたのか?

 自分が聞かされていたのと違うとしたら、自分が作ったものが画期的な新製品なのかどうかが、はっきり言えない事になる。自分が行った実験には自信を持っているけれども、自分が作った『量産タイプのSTAP調味料』にお茶の実成分が入っていないなら、それを作るために使った、小保方さんから受け取った『STAP調味料』はどんなものだったのか、きちんと確かめたい、という事なのです。