論争

「議論は続くよ、いつまでも?」

 さて次の日、場所は再び「/.J」という名の酒場
 続きはまた明日、と言い残して帰って行ったkahoさんが来るのを、既に多くの人達が待っています。

 酒場での議論は、人が次々と入れ替わりながら結局一晩中続き、今も絶賛続行中という状態です。特に昨日のkahoさんの言葉

目的は迅速な論文の撤回とできる限りの真相の解明がなされることであり,また動機は科学への信頼,研究所への信頼の棄損を許せないことが半分,この状態を曖昧にしておくことで私個人の研究活動も制限を受けかねないのでそれを防ぎたいという私利私欲も半分の動機となります.

科学的な事実を争う立場としては私は間違っていないという自信がありますが,政治的に勝利できるかどうかは全く分かりません.

の部分については、こんな意見がありました。

 「これは、内部告発では無いよ。オープンデータの解析の話で、純粋に学術的な問題だからね」 また、「こんな事を外部から査読付きの論文で指摘されたら、理研も日本も終わりだよ」と指摘する声もあります。

 「小保方さんが会合に出てきたら、遠慮なく疑問を投げかけるぞ」と宣言している人もいるようです。JuuichiJigenさんも議論の中に加わって、自分が仕入れた情報について、研究家達の見解を確かめています ・・・  熱を帯びた議論には終わりが見えません。



「世界はとても小さいよね」

 おや? 店に入ってきたkahoさんに知人が学園都市のギルド長が話を聞いていた事を耳打ちしています。「本当に? あの方が聞いてくださったなんて感激だ。」、と驚いているところを見ると、まだ本人は自分が沢山の研究家達に注目されている自覚が薄いようです。

 実際には、酒場でのkahoさんの話は、既に『www』と『hypertext』によって外国にも即座に伝えられていて、Natureに論文のオープンアクセス(誰でも無料で論文を読めるようにする事)を訴えた料理研究家なども、「えっ ・・・ 成分表を調べたらお茶の実成分が無いだけじゃなくて、リンゴをお酢に漬けているのに、出来上がったものの成分はブドウだって? そりゃ凄すぎる!!」と皮肉っています。


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